東北三名城の白河小峰城へ。石垣と復元三重櫓は見て損はない!

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東北三名城の白河小峰城へ

白河小峰城 3重櫓 御手前門

今回は東北三名城の福島県白河市にある小峰城。日本100名城の一つでもあります。

遺構が石垣、土塁、堀で、特に石垣はとても立派で見ごたえがあります。他には忠実に復元された前御門と3重櫓が白河小峰城の石垣とマッチしてより一層優雅なお城に見えます。

実はこの石垣、2011年の東日本大震災の影響で計10箇所崩落してしまい、自分が震災後に訪れた時はまだまだ復旧途中で大変悲しい気持ちになりました。

この崩落した石垣は2013年から復旧作業が開始されました。2018年7月には復旧作業自体は完了したみたいです。2018年12月にいったときはちょっと工事中な場所がありましたが、道の整備みたいなのをやっていたような感じでした。復旧作業を開始するにあたって、城郭石垣を手掛けたことのある職人さんを全国から集めて施工をしたそうです。その詳しい内容はこちら(鹿島建設株式会社HP)に記載されているのでそちらを確認するといいです。

そんな石垣復旧を終えた白河小峰城へ今回は向かったわけです。

今回小峰城の前には白河市稲荷山を訪れてから来たわけですが、その理由は前回の記事である戊辰戦争から150年経った節目の年であったからです。

様々な戦闘を経験をし最新式の重火器を要する新政府軍に城主不在の小峰城は占拠されます。その後幾度か小峰城奪還を旧幕府軍は試みましたが失敗に終わりました。

見事に復旧を遂げた白河小峰城の総石垣

白河小峰城 石垣

白河小峰城 石垣

この写真は本丸南門の復旧された石垣です。地元の方に

いつも何気なく訪れて立派な石垣だなとしか思ってなかったけど、特殊な積みかたをしてるんだってよ~。でも震災であれだけ崩れたものがよくここまで綺麗になったわ。

と話しかけられました。

よく見ると円弧上の配列がいくつか見ることができるのがわかります。

震災で崩れた石垣の数々。中には損壊してしまった石もあり、そういった石は新たに石材を切り出し加工し置き換えたようです。

石の色が薄い部分が復旧をした場所ですね。年月が経てば違いがわからないほどきれいに修復されたなあと分かります

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忠実に復元された三重櫓と前御門

白河小峰城 三重櫓 前御門 白河小峰城 三重櫓 前御門

忠実に再現された三重櫓と前御門。なんとここはあの武士の一分の撮影にも使われた場所でもあります!前御門を潜り抜けると本丸御殿跡になります。一枚目の写真のアングルは小峰城を調べるとよく見るものですよね。

白河小峰城 本丸

三重櫓の材木にある戊辰戦争時の鉄砲玉跡

三重櫓の中は無料で見学できます。木造の復元物で、使われた材木は戊辰戦争時の激戦地稲荷山の木材を使ったため、鉄砲玉の跡が複数ありました。すごい!

そしてこの三重櫓、お恥ずかしい話ながらずっと天守だと思っていたんです。

江戸時代は勝手にお城を増改築することは禁じられていたため、こういった三重櫓は天守の代わりとして城郭の象徴となったそうです。東日本の城郭の殆どが天守の代わりとしてこの3重櫓が作られていたようです。

話は戻ります。この3重櫓には至る所に狭間と呼ばれる弓や鉄砲を使うための小窓と、石落としと呼ばれる石や熱湯、鉄砲、弓などを下に向けて放つ場所があります。戊辰戦争時城主不在のこの小峰城は、これらの狭間や石落としを使う機会があったのでしょうか。それが気になりました。

白河小峰城 三重櫓 狭間 白河小峰城 三重櫓 石落とし

本丸内には伝説の桜!?

白河小峰城 おとめ桜

初代白河藩主 丹波長重は幕府の名により大改修を行いました。それが今の総石垣の姿です。ところが本丸石垣の一部分が崩れ落ちてしまうことから人柱を立てることになったそうです。そこで人柱になる人を決めます。それは現場近くに来た民を人柱にしようとなったわけです。

ある白河藩士の娘「おとめ」が父を迎えにお城へ向かいました。娘を見た父親はあっち行けと手で追い払ったそうですが、おとめは「こっちへ来て」というジェスチャーだと勘違いして向かってしまいます。不運ながらおとめは人柱にされることになった伝説がここにのこっています。

おとめは逃げ回ったそうですが捕らえられました。その逃げ回った場所が現在追廻という地名として残っています。

現在のおとめ桜は2代目で、初めのものは戊辰戦争時に焼失しました。

今現在の小峰城は、地元の方の憩いの場。歴史資料館の集古苑もあるよ。

白河小峰城

二の丸は広大な芝生の敷地になっていてお子さんを連れて遊んでいる姿が見えました。

また二の丸茶屋というお土産や食事ができるところも最近オープンしたようです。スーツ姿を着た方もちらほら見かけました。ここに食事にでも来たのかでしょうか。

白河小峰城 二の丸茶屋

歴史資料館集古苑は休館中!平成31年4月頃オープン予定。

小峰城を見終わったあと、歴史資料館である集古苑に行ったんですがなんと館内工事のため休館中!!

2018年12月17日より休館中です。行った日が12月下旬だったのでもう少し早く行っていれば・・・。

まとめ

数年前訪れた時は下の掲示物(パネル)があったのですがどこにいったんだろう。見当たりませんでした。

東北三名城の白河小峰城。今回は戊辰戦争150周年、そして震災により崩落した石垣が修復されたので訪れました。震災というと熊本城も石垣が崩落し、修復作業が進んでいるようです。

最初小峰城の石垣が崩れた時地元のお城ということもあり大変悲しい気持ちになりました。別にいつも見に来るわけじゃないし、何かするようなところでもないのに。

しかし、こういった各場所にある遺構や遺跡というのは長年様々な人によって保存され大切にされてきた場所でもあります。その思いが詰まっているものは長いときを経ても地元の人の心のシンボルとして住み着くのではないでしょうか。

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